★パプア・ニューギニアのマーケットでは、人々の生活の息吹が感じられます。
売っているものは、野菜、果物、糸、織物、カバン、煙草、にわとり(生きたまま)などなどさまざまである。人々は自分で作った農作物や手工芸品を持ち寄って貨幣を稼ぐと共に、久し振りに友情を確かめたり、ゴシップに花をさかせたりする。そんな生活と社交の場も異邦人には、なかなか入るのをためらわせるものだ。なんせ異様なのだ。はっきり言って怖いのだ。車からおりた後、土埃と黒い人達の集団を前に一人ぽつんと取り残された感じであったが、「折角だから……」と勇気を出しマーケットに入る。(第5章「高原の町ゴロカ」より)
★自分が主人公で、自分自身がやらないと何も生じないものを手がけるのも久し振りにいいではないか
会社生活にも慣れたが、その分仕事の重要度、難易度も飛躍的に高くなっている。関係者の意見を充分とり入れ、協同して仕事をしないと物事が何ひとつ果たせない。その分気をつけていても、知らず知らずのうちに保守の気持ちが強くなってくる。そして会社や周囲の人達の状況に気を配りすぎて、ついつい自分の意思が出しにくくなる。だんだんが安全保障でがんじがらめになってくる。(第12章「旅の終わり」より)
そんな状況を打破してみませんか。
★「ラバウル」が、パプア・ニューギニアの都市であることをどれほどの方がご存じでしょうか。
ニューギニアでは、かつて悲惨な戦いがあった。しかし一般には殆ど知られていない。
日本軍兵士約15万人が戦死された。
その戦死の大半は、飢え、病気、転落などの事故であった。つまり、敵と戦って無くなったわけではなかったのである。
では、いったいどのような戦いであったのか…