パプアニューギニア
セピック川の神様がべろっと舌を出しておどけている。
サゴヤシがゆったりとデンプンになっていく。
子供達の眼がキラキラ輝いている。
焼畑の煙が遠く舞い上がる。
ビールが即、汗に変わる。
バードオブパラダイス。
カヌーに揺られる。
赤い歯の笑顔。
星を浴びる。
濃青の海。
螢の木。
戦跡。
蘭。
伝統的建築物「ハウスタンバラン(精霊の家)」の調査にNGOとして参加しました。
この旅でパプア・ニューギニアで出遭った人達と接しているうちに、太平洋戦争との関わりに驚くことになりました。遺骨収集に余生を捧げている西村さん。ホテルのオーナーとして現役で活躍中の川畑さん。人肉を食ったがために毎年慰霊に訪れている豊谷さん。日本ではすっかり忘れ去られている南海の島で、日本では教えてくれることの稀な歴史を伝えてくれます。
パプアに触れれば日本に戻ってしまいます。
伝統的建築物「ハウスタンバラン(精霊の家)に彫られている大胆なデザインの芸術は、彫刻をする人(一般人です)が、一ヶ月間山に篭もり、ある時インスピレーションを得て、祖先の霊を掘り出します。その奇抜な彫刻は、日頃あくせくと細かい仕事・人間関係で擦り減っている我々に、「一体何を大切にして生きているのですか」てなことを考えさせてくれる不思議なパワーがあります。
パプアに触れれば自分に戻ってしまいます。