一元管理
既に、物理的に全てのデータをまとめて一カ所で持つ事も難しい事では無くなった。
しかし、情報系・DWHなど不定期不定形処理が増加する中で、クリティカルな定期定例処理とデータを共用するのは、情報セキュリティの可用性の観点からも止めておいた方が無難だろう。
但し、物理的な多重化は概念的一元化を前提にしている。
全体のデータ管理に関して運営の指針(データ管理ポリシー)を明らかにする必要がある。
またPCの活用などで、ローカルデータ・アンフォーマルデータが増加しているが、これらも当然ながら一元管理の対象である。
これらのデータは、矢継ぎ早に経営判断のためのデータを要求する経営と、動きの鈍いシステム部門の間で、板挟みとなった経営支援部門が狗肉の策で運営している場合が多く、結構な確率で重要な会議への定期報告などに使われている。
経営の根幹に関わる会議で使われるデータの値に何の保証も裏付けも無いとなれば、議論自体が無意味である。
利用を制限する必要は無いが、組織的な管理体制の整備・充実でローカルデータ・アンフォーマルデータもフォーマルデータへ吸収し、値を保証する事を勧める。
重大な判断ミスを犯した後に「エクセルのマクロ間違えてました」では済まない。